高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2024.08.07

野地板から釘

質問者/カンさん(自営業・43歳・男)

 今月に引渡しの段階になっている者ですが、建築の途中で知り合いに言われて気づいたのですが、野地板から釘が無数にでています。いろんな方や業者に聞いたのですが、垂木以外には釘を出さないそうです(雨漏りがするから)。
 ハウスメーカーに聞いたところ、垂木の間には6~7本出ていても問題ないし、何かあっても10年保障で対処しますと言われましたが、10年過ぎたら保障しませんとも言われました。ルーフィングはゴムアスです。
 今は大丈夫でしようが、10年以上経って家が古くなってくるとどうなるか心配です。よろしくお願いします。
 屋根の素材が何かがわかりませんが、屋根材の種類によっては、本件のように釘が突き出ることもあり得ます。この突き出し釘だけで欠陥施工とは言い切れないと思います。
 決して好ましいことではありませんが、垂木だけの真上だけで納まらない場合も生じます。確かに雨漏りは瑕疵担保責任の対象でので、10年間、ハウスメーカーが責任を負うことが法律で義務化されていますので、保障というより法律で決められているのです。この法律は竣工より10年間にわたり施工者が責任を負うようになっております。
 本件のような野地板に釘が突き出たことがそのまま雨漏りの要因にはなりません。瑕疵担保責任の法律があるため、要所要所を垂木などに止められていなければ、10年以内に雨漏りが発生する場合もありますので、そのようなリスクを負ってまで安易な施工をしないものと思われます。ルーフイングもブチルゴム系のかなり高性能のものを使用しているようですが、これは釘穴からの漏水を防ぐタイプです。
 また10年間、雨漏りがない場合、それ以後も雨漏りが生じ難いものです。引渡し目前となった現在においては、10年以後に雨漏りがあった場合は法的な責任期間が切れますので、それ以後、たとえ有償になったとしても、スムーズな同義的な責任を果たしていただく確認をしておくべきと思います