工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2013.03.11
外壁のヒビについて
質問者/長野県小諸市・KKさん(会社員・34・男)
はじめまして。
わが家は昨年6月に完成したのですが、築3ヵ月頃から窓枠の外壁にクラックが入りはじめ、現在では3ヵ所の窓、四隅全部にクラックが入っている状態です。外壁はモルタルリシン吹き付けとなっておりますが、設計図で確認したところ、モルタルは9ミリ塗りとなっておりました。最初に発見した時点で、1ヵ所は補修施工店に補修してもらいましたが、ペイントを上塗りするだけでした。通気工法?のため、雨水が浸入しても下へ流れ落ちるので、構造体に影響はないとのことですが、半年でこれほどのクラックは少し納得がいきません。
このまま処置をしなくても良いものか、再度各部の補修を行ったほうが良いのか? お手数ですが、教示いただければ幸いです。
写真で見る限り、モルタルが通常でも発生する収縮クラック(ヘアークラック)の域を超えているようにも見えます。モルタルは収縮する際に通常0.1ミリ程度のヘアークラックが生じるものです。
本件のクラックはその範囲を超えているように見えますが、もう少し成り行きを見る必要もありそうです。確かに、クラックから雨水が浸入しても通気層から排出されますが、本件のような開口部のクラックの場合、断熱層まで浸入することもあり得ます。その場合は瑕疵担保責任として施工者側の責任を法的に問うことが可能となります。
9ミリの厚さだと3回塗りで仕上げ、中間塗りの際に網ラスを咬ませるのが最上の施工法ですが、そのような施工を行いますと、表面クラックだけで内部に影響を与えないものです。しかし、写真だけで断定できませんが、本件のクラックは2回塗り仕上げのようにも見えます。雨漏りが確認されると施工者に責任を取らせることが可能ですが、表面クラックの段階ですと、美観補修だけに留まる場合があります。
多少費用がかかりますが、できれば内部から内装を一旦剥がして、開口部周辺の水漏れ確認をしていただくべきと思われます。雨漏りが確認できれば、もちろん、その補修も含め責任を負わせることができると思われます。