工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2024.08.21
透湿防水シートがない家で外壁にクラックが発生
質問者/茨城県常総市・AYさん(会社員・43・男)
今後の対応について、アドバイスをいただけますでしょうか。
わが家の壁には「透湿防水シート」がありません。ハウスメーカーは、外壁材である窯業系サイディングが雨水の浸入を防ぐので問題ない(メーカの仕様)と言っています。
しかしながら、築6年目(大阪のハウスメーカと平成13年3月に契約、8月入居)で外壁には複数の大きなクラックが発生してきました。
・ハウスメーカーでは、クラックをパテ埋めして防水塗装すると主張しています。
・当方は、「透湿防水シート」を用いた外壁施工のやり直しを主張しています。
今後どのような対応をするべきでしょうか。よろしくお願いします。
写真で見る限り、外壁材のヒビ割れは、透湿シートの有無に関係がありません。透湿シートは断熱材の抱えた湿気を通気層に排出させるために設ける部材です。外壁のヒビには直接関係いたしません。外壁のヒビ割れは別な要因によるものと思われます。
本件の場合、通気層が付けられておりませんが、雨漏りなどが心配です。通気層の役割は断熱材の乾燥、外壁材の乾燥および外壁材から漏った雨水の除去などがあります。しかし、通気層の有無は絶対要件ではありません。何らかの方法で上記のような問題を避けられる構造になっている場合、省略できる施工法もありますが、本件の場合、写真だけでその判断をするのが困難です。
本件の場合で雨漏りが生じた場合、すぐに室内に雨水が入り込むため、瑕疵担保責任の対象となり得ると思います。つまり施工者の責任を法律的に問う事が義務化されおり、その都度、施工者に対応を求めることが可能です。本件の外壁材のひび割れは美観の上でも大いに問題です。透湿シートの有無や雨漏り以前の問題で美観上、ハウスメーカーに改善を求めるべきでしょう。雨漏りの発生していない状況下では外壁材、全ての張替え要求には築6年という歳月が課題となりますが、美観上、放置できる範囲を超えていると思われます。
感情的にならず、上手に要求をして行くべきでしょう。