高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2024.08.09

基礎のシミとクラックについて

質問者/宮崎県・M.Nさん(会社員・37・男)

家を建てました。3ヵ月後くらいだと思いますが、基礎部にクラックとシミが発見されました。工務店に相談したところ、クラックはヘアークラックで問題ないとのことですが、クラックの裏側(床下から見て)もクラックがあり、つながっているのでは?と考えます。
 また、基礎のシミも問題ない、どの家も同じですよと一蹴されました。知り合いの工務店なので強く言うこともできず、困っています。納得のいく回答が得られないまま、この状態が続いています。基礎部分の写真を添付しますので確認ください。ご意見よろしくお願いいたします。
 基礎コンクリートが硬化する際にヘアークラックを生じさせるものです。ヘアークラックということですから0.1ミリ程度のもので、構造体に影響を与るものではありません。
 本件の場合は基礎コンクリートの表面をモルタルで被せた仕上げをしており、基礎コンクリートの亀裂を確認することはできません。また本件のように、モルタルにも収縮クラックが発生いたします。本件の場合、写真で見る限り、モルタルの収縮クラックは許容の範囲かと思われます。
 基礎モルタルの水によるシミの状況ですが、雨水が通気層を通じて水切りから排出したものが内側に回ったものと思われます。写真で見る限り、水切り施工法は正常に行われているようです。しかし、正常な取り付けであれば、水切りの突先から内側のモルタルに回り込むことは不自然です。この写真では確認できませんが、外壁材の内側にある通気層の防水シートが、水切りの立ち上がり部分の内側に入り込むような施工ミスで、このような状況になる場合があります。
 水切りの回り込みも、通気層の防水(透湿)シート張りミスも、放置しておいてはいけない問題です。しかし、写真と文章だけでは断定できませんので、本回答を参考にして施工工務店に調査と改善を要請すべきでしょう。