工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2024.08.20
垂木の強度大丈夫?
質問者/秋田県横手市・SAさん(会社員・48歳・男)
この間、新築現場を見たときに気づいたのですが、棟木と母屋が2間(3m以上)離れ2×8材を垂木として使用していました。しかし、垂木が母屋まで届かず手前で、そぎ継ぎもしないで合板(9mm×500×250)を1枚横に釘打ちかビスどめしているだけです。また継ぎ箇所が一直線に並んでいます。素人目にはとても強度が保たれているとは思われません。屋根は雪が滑り落ちるようにしておりますが、一晩で1m近くも降り積もることがあるので心配です。もし、補強が必要であればどのようにすれば良いか教えてください。
また、耐力壁の合板の釘打ちも釘が2~3mm埋め込まれています。こちらも大丈夫でしょうか?
2間と言うと3.6mになりますが、実際に3.6mを2×8の木材で持たすにはかなりの屋根勾配であることが前提です。写真で見ますと軸組みの骨組みにツーパイフォー(2×4)の材料で屋根を受ける構造のように見えます。軸組みだったら1m以内の母屋に50センチ以内の垂木(約45×45~60ミリ×45)配置が通常です。
本件は、8インチということで、約20センチ程度の背丈がある屋根受け木材を使用しているようです。残念ながら、その間隔が特定出来ませんが、それにしても母屋の間隔は3m以内が限度だと思われます。心配されておりますように、母屋に受け木がのっておりません。継ぎ手の補強は同じ2×8が使用されるべきです。その継ぎ手部分が一直線に同じ位置になっており、これも同じ材料で補強すべきでしょう。ツーパイフォー(2×4)と軸組みの折衷で構造が組まれており、何処までの強度が担保されているかを特定することができませんので、施工者に不安を訴えて、安心できるような対応を求めるべきでしょう。同じ材料で補強していただけると安心かと思います。
構造用合板での耐力壁の釘打ち状況ですが、全ての釘が写真のように埋まっているのであれば問題ですが、一部にこのような釘が出てくるのは止むえないと思います。いずれにしても添付された写真だけで特定できませんが、建主さんが不安を感ずる状態である事を伺えます。
現場を見るのが一番ですので、知り合いの他工務店さんにも見ていただくと良いでしょう。