工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
いつも勉強のために拝見させていただいております。また、楽しみに拝見させていただいております。早速ですが、小生は現在、木造軸組みにて2階建ての新居を建築中です。どうしても仕事がありますので、夜になりこっそり覗いては、施主にできる範囲でチェックしておりますが、チェックする中で2つほど気になる点がありますので、質問させてください。
添付写真の1枚目ですが、アンカーボルト??の位置に問題があるのか、よくわからないのですが、これに筋交いが当たってしまうようで、筋交いを欠けさせてしまっています。筋交いは耐震上重要であると認識しておりますが、このような施工は当然なのでしょうか?
次に、添付写真の2枚目ですが、木製の床束に、鋼製の束?が併用されているようなのですが、鋼製床束の施工時は、通常は接着剤を基礎の面に使用するのが普通と認識していますが、接着剤が使用されていません。こちらも強度に問題がないか不安です。
不安だらけから長文になりましたが、ぜひともアドバイスいただきたいと思います。
写真によるとアンカーボールトは確実に固定されております。筋交いは固定されている柱の基に取り付けられるのが基本ですので、写真のような納め方も致し方ない場合があります。しかし、欠き込んだ下部に金物が取り付けてあり、問題はないと思われます。本来、筋交いは、圧縮と引っ張りの双方の過重に備えるため欠き込みを行わないのが原則です。しかし、写真で見る限り、施工も丁寧で、おそらく見えない部分の反対側にも金物で補強してあると思います。
床束ですが、ベタ基礎の床の下部には、フーチングといって地中布基礎が入っているものと思われます。したがって、このような施工も不思議ではありません。床束はもっぱら真上からの荷重を支えます。ところが、地震の際に、上に飛び跳ねる荷重を補うために、ベタ基礎に鉄芯を埋め込んだものです。理屈にあっており問題はないと思われます。
このような不安感を抱くのでなく、施工者に忌憚なく尋ねていただいたほうが良いと思います。家は竣工してからが本当の家づくりですから、施工者との信頼関係が不可欠です。家づくりを楽しんでください。