工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
現在、木造2階建て新築住宅を建設中、上棟したのですが、
構造上、明らかなミスと思われる箇所がありました。
柱の下に基礎がない、柱が宙に浮いている状態の
箇所が2箇所ありました。(添付写真を参照して下さい)
基礎を施工する際に長さを間違えたのかと思っていたら、
設計の基礎伏図がそうなっていたようです。
軸組図の方は、柱の下に土台、土台の下に基礎と
描かれているのですが、基礎伏図はどうしてだか間違えていて、
そのまま施工されてしまったようです。
設計と設計監理は個人の建築設計事務所
施工は別会社の工務店です。
本日、この柱に関して、設計事務所から
監理報告書が届きました。
(添付資料を参照して下さい)
・柱下に基礎増し打ち補強(D10筋)
・ケミカルアンカー2ヶ所
で補強するとの事なのですが、
この方法で大丈夫なのでしょうか?
柱は土台の上にあるのが通常と思われます。
土台に柱が乗ってない状態に
なっていますが大丈夫なのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、
ご教授をお願いできたら幸いです。
明らかに施工ミス、あるいは管理ミスと云える事案です。
本来、柱は土台に載るのが通常です。
しかし、横に寝かした土台は集中荷重には必ずしも強くありません。
場合によっては、基礎に直接荷重を掛ける設計を行うこともあります。
本件の場合がそのケースかは判断できませんが、肝心の基礎部分が欠落していては何の意味もありません。
当然、しっかりとした補強工事が必須です。
それも、単にコンクリートを抱かせただけでなく、基礎部分のコンクリートを斫って鉄筋をだし、補強部分の鉄筋と緊結する必要があります。
尚、本事案は、瑕疵担保責任の対象となり、この基礎工事や補習工事の不具合が要因で構造体に後日問題が発生した場合、設計者、施工者に法的な責任を負わせることが出来ます。
案件の写真やレポートをメモリーしておくべきでしょう。
しかしながら、この部分以外の施工状態は極めて良好で、丁寧な施工を行っているように伺えます。