高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.08.26

屋根断熱の通気って気にしなくてもいいですか?

質問者/ペッパーミント

青田買いで建売を買いました。9月下旬に引き渡し予定でまもなく足場が外れます。
屋根の通気が機能していないのではないかと心配しています。

神奈川県の木造軸組の狭小地の3階建。天井断熱ではなく屋根断熱。切妻屋根です。
家の広さは約100?(1階から3階までほぼ同じ広さで屋根は3階の上だけです)。
外壁材はKMEWの15mmの通気サイディング、屋根材はカラーベスト(KMEW遮熱グラッサ)です。

屋根の換気棟が1つだけ(3尺=90cmぐらい)です。

1.屋根の面積が35?ぐらいなのですが、これで排気が十分になされるものでしょうか?
2.外壁の通気は土台の水切りから吸気して、外壁の通気層を通り、屋根を通り、屋根の換気棟から 排気するとのことでした。屋根+外壁の排気が全て一つの換気棟でまかなえるのでしょうか? 軒天には通気用の部材が見当たりません。

天井断熱の場合は、屋根の面積の何分の1とか住宅金融公庫基準の施工とかありますが、 屋根断熱の場合の標準的な施工がわかりません。

売主さんに説明をして貰えるようにお願いしていますが、今のところ断片的に説明して貰えているだけで、今一つ納得出来ていません。
もし換気棟が不十分なら、足場があるうちに売主さんにお願いしたいと思っています。
屋根断熱の施工に明るい方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご教授下さい。


屋根断熱の方式であっても、屋根材が日射熱で熱せられると100℃近い高温となります。
そのため、屋根材と断熱材との間隔をあけて通気層を設けることがベターです。

本件の場合は、外壁通気層が屋根通気層とつながり、屋根の上部に取り付けた棟換気口から排気される構造にしたものと推察されます。
外壁通気と屋根通気がしっかりと連結され、棟換気口に繋がっているか否かは、本質問の文面だけで断言できません。

棟換気を90?程度の大きさだとすると壁通気、屋根通気で屋根の天辺まで来た上昇空気が、縦通気層から、横に移動してその90?換気口から出て行く構造になっているかどうかです。

上記のような温熱関連では、通気層の詳細な基準が示されている訳でないため、施工業者さんの誠意に委ねることになりそうです。
穏やかに状況説明を受け、納得のゆく対応策を引き出してください。