高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.10.01

豪雨で家全体が水浸しに!

質問者/神奈川県横浜市・YYさん(会社員・30歳・男)

 現在、木質系パネル系のハウスメーカーにて新築中のものです。先日、棟上途中で屋根がついていない状態において、雨養生対策がしっかり行われていなかったため、深夜の豪雨によって家全体が水浸しになってしまいました。木質系パネルのため断熱材がパネル内に充填されているのですが、それも水浸しになり、2階から漏れた雨が1階に下り、さらに床下に水が溜まった状態となってしまいました。
 担当店の建設部長との話し合いにより取り壊し→再棟上とのことになりましたが、その後、1週間を経てハウスメーカーの責任者(支店長)が、「木材は乾燥した(含水率は基準値を下回っている)のでこのまま続行しても大丈夫だと思われる」との主旨のことを言われました。ジェットヒーター(灯油燃料)にて乾燥をした模様です。また断熱材についても「乾燥する」との話をなさってました。なお現在でも床下は水浸し状態です。
 手前どもとしては、当初の約束どおり新しい資材による再棟上の方向で話を進めてもらうよう改めてお願いをしておりますが、最悪の場合においては自然乾燥→続行という可能性もゼロではないとも考えております。この場合、構造上大丈夫なのでしょうか?
 雨に濡れても構造材はいずれ乾燥します。しかし、パネルの中の断熱材がウレタンなどの樹脂断熱材であれあば問題ありません。しかし、グラスウール断熱材の場合、乾燥する保障はありません。
 グラスウール断熱材は乾燥している空気を静止させる事で断熱します。湿気を出し切れぬままに施工しますと、内部から構造を支えている合板に腐蝕菌を発生させる場合があります。本来、グラスウールを入れた断熱パネルは仕上るまで、完全な雨養生が必要です。条件が揃えばパネル内のグラスウールも乾燥する場合があります。しかし、本件の状況を文書から判断して、かなり難しいと思われます。
 ハウスメーカーには、竣工後に充分にその辺をアフターして戴くように、今のうちに約束をしておく必要があります。