高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.10.03

基礎の位置がずれていることが判明!

質問者/岐阜県不破郡・SKさん(公務員・35歳・男)

 こちらのHPを見つけて、建て替えをするわが家もこのような問題がないようにと予防線を張っていた矢先、契約したハウスメーカーの基礎の工事において、ベタ基礎前のその下の捨て基礎(?)上に鉄筋を組んだ時点で、設計書よりも東西に20センチほどずれていることが判明しました。そもそも、わが家は3方向を道路に囲まれており、その西側1辺には排水側溝があり、そのU字溝の側壁が筆界となっておらず、側壁から20センチわが家に入ったところが、どうもその筆界であったらしい(両親の話で)のです。打ち合わせ時にも、現場でもそのことは言っておいたはずなのですが、基礎の鉄筋の位置が本当は側溝壁から120センチのところに立っていなくてはならないところ、100センチしかなく軒先は境界内に収まるのですが、雨樋が境界を侵してしまうこととなりました。建物が建っていないので、やり直しもまだ容易だと思います。とりあえずこの先の手順として、役場(町道なので)との官民境界の確認、その結果、鉄筋の位置が間違っていれば、基礎の再施工を依頼しようと思いますが、業者は捨て基礎なので今の捨て基礎に延長施工(追加施工)してやりたいような話を持ち出しています。
 そこで質問なのですが、現在の捨て基礎に追加施工するやり方で基礎強度的に問題はないのでしょうか? また、やり直しを命じた場合(メーカーも同意した場合)、どの時点まで戻す指示をすればよいのでしょうか。それとも全て更地に戻して再施工したほうがよいのでしょうか?
 お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答いただければ幸いです。

 本基礎を打設する前に、捨てコンといって数十ミリのコンクリートを打設します。このコンクリートの上に、墨出しをして鉄筋や型枠の位置を落としこみます。普段でも10センチ程度の調整は出来るものですが、20センチとなりますと、指摘のとおりの一連の手順を踏んだほうが良いと思います。
 この段階では延長施工の手法にさしたる問題は生じないと思います。現在は、住宅品質確保促進法によって、基礎工事に欠陥が生じますと、施工業者がその責任を負うことが法的に義務化しています。安心して大丈夫と思います。
 工事はこれからです。過大な要求は必要ないと思いますので、施工業者と相互に信頼が保てるように努力することが肝心と思われます。