高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2014.07.17

風呂場の内壁に断熱材がない

質問者/千葉県松戸市・OHさん(公務員・46歳・男)

 5年目の1戸建ての建売住宅ですが、風呂場の内壁に断熱材がありません。購入先に聞いたところ「風呂場部分は湿気が発生するので断熱材は使いません」とのことでしたが、本当でしょうか? 風呂場と隣接する洗面所が寒いのはこのためでしょうか?
 断熱材を入れるのが本来だとすると、業者にクレ-ムを言えるでしょうか(契約上1年保証です)。
 建売住宅の場合において、断熱材が入っていない物件を多く目にすることがあります。温熱環境の性能をしっかりと表示する慣例がありませんでした。一昨年から施行された性能表示制度でも、温熱環境の性能は任意ですから、施工者の責任を求めるのは無理があると思います。建売の場合、最初に価格がありきで、温熱環境などは後回しとなっています。住んでからこのような問題が多く発生しています。薄っぺらいグラスウール断熱材を浴室などの湿気の多い所に充填しても、大した効果が期待できるわけでなく、この断熱材が湿気を吸って腐食菌を発生することもあります。そのようなトラブルを懸念したもの思われます。寒さを解消するため、湿気を吸わない断熱材でのリニューアル方法もあり、そちらの検討をされるべきでしょう。