工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2013.11.01
結露でスイッチBox内に水が溜まった
質問者/兵庫県西宮市・はるたろう さん(会社員 43歳・男)
先日、賃貸にしている自宅マンションの賃借人が退去したため、マンションのリフォームを行いました。特に北側部屋のクロスが黴でひどかったため、交換してもらったところ、スイッチBOX内に5mm程度の水が溜まっていると、リフォーム業者から指摘されました。リフォーム業者の話では、クロスの黴の状態からかなりひどい結露があったと思うが、もっとひどい黴が発生している部屋でもスイッチBOX内に水が溜まるという状況は、あまり考えられないとの事。
そこで、施工主とリフォーム業者に立ち会ってもらい状況を確認してもらいました。施工業者からの報告書は、「スイッチBOXは北側コンクリート内に打ち込まれたものであり、北側開放廊下に面しています。薄いコンクリート壁(20cm程度)内に埋め込まれた金属製のBOX内は北側の冷たい外気温と同程度の温度になっており、暖房等で室内の温度が上昇すれば、そのスイッチBOX内もまた配線器具をとおして上昇し膨張した空気となりその温度差によりスイッチBOX内に表面結露をおこすという現象が発生します」。個人的には、この回答には納得できません。
このマンションは築8年ですが、私が住んでいた約6年間この部屋の結露はひどく、クロス壁から水か染み出してくる状況でした。何か断熱工事に問題があるような気がしますが、そんなことはなく、施工業者の指摘通りなのでしょうか?また、今回の対応として施工業者からの対応工事は、「スイッチBOX内の表面結露発生を最小限にとどめる方法として、現状ではスイッチBOX内にグラスウールを充填するか、またはスイッチBOX内面に発砲ウレタンを吹き付けるという方法があります」との説明を受けました。対応としてこれで問題ないでしょうか? アドバイスよろしくお願いします。
温暖地に建てられるマンションの典型的な断熱仕様の甘さから生ずる現象です。スイッチボックスの中に水が溜まる現象は、業者が言うBOX内が低温に成っている事はその通りです。その低温のBOX内の水は、空気膨張の仕業ではなく、居住空間で人の生活から発生した水蒸気がその低温部分に結露(凝縮と言う)したものです。解決法はそのBOXを冷やさないようにするか、そこに水蒸気を付着させない工夫が基本となります。したがってウレタンの吹き付けはそれなりの効果があると思いますが、電線を覆う事の無いように気をつけなければなりません。発熱漏電する場合があります。グラスウールは湿気が繊維の隙間を通じてBOX内の縁に結露し効果はありません。BOXは本来外側から断熱すべきものなのですが、プラスチック製のものに取り替える事が出来ればそうすべきでしょう。対処方法としては、暖かい居室から空気を入れて北側の寒い部屋から排気する換気経路にした換気を行う事です。