高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.11.19

修理を任せられない業者に対する賠償

質問者/ポタリン

新築戸建てを購入し1年半を過ぎましたが、いまだに一年点検時にお願いした修理が完了してい合い状況です。
完了しない理由としては、
 1.販売業者からの事前説明と実作業に不一致がよく起きる。
 2.修理業者のスキルが低く(素人並み)原因が明確にされない。
 3.場当たり的な修理により、修理前より酷い状況にされる。
 4.メーカーの施工方法に則った作業が行われない。
 5.虚偽の説明が多く、指摘すると回答が2転3転する。
 6.修理業者の変更を依頼したが、施工業者を変える事は出来ないとの回答が有った。
などによりストップしている為です。

例を挙げますと、風呂場の扉が閉まりきらない(扉のラッチ下面と受け穴上面が干渉)ため修理を依頼しました。
当初の説明では『ラッチも受け穴も上下方向の調整が利かない。』また『扉枠の歪み等は見受けられない』とのことで、製造メーカーに確認する事とのことでした。その後の回答として『ラッチ位置を調整した扉(製造メーカーの特注)との交換を行います。』とのことでした。
しかしながら作業当日、『メーカーの意向による扉枠ごとの交換』が提示され承諾しましたが、枠ごとの交換を行った後はラッチと受け穴の位置が合わず、傾きの調整も出来なくなってしまいました。
原因は、作業業者の判断で枠の加工(受け穴部分を大きくカットし、アルミの板を両面テープで貼付けた)をした為でした。
加工の穴位置も合っておらず、貼付けた板厚分の張り出しで扉と枠の隙間が無くなっている状況で調整が出来ない。
また、製造メーカーへは問い合わせをしておらず、虚偽の説明を行っていた事も判明しました。

この他にも5点の不具合に関して修理を行えていません。(内4点は自分で直してしまいました)

この様な虚偽の説明も入居当時から度々行われていますし、契約時の耐震補強(筋交いの本数や耐震壁の枚数)でも実際の施工と違いが有る事もわかっています。
また、素人同然の作業者が来たり、道具の使い方も知らない現場監督が修理に手を出したりと、とても修理を頼める環境では有りません。
書面による修理方法の提示も依頼しましたが、当日にひっくり返されたりと効果がありません。

今までの修理(破壊?)に対する賠償請求、今後の修理を別業者にて行った後にその費用を請求する事などは可能なのでしょうか?

建主さんと施工業者との信頼関係が損ねられた典型的な事案と言えます。
家づくりとは何万個もの部材や備品を工事現場で組み込まれて為されます。
その全てに人が関わっており、その関わった人々の全てが完璧だとは言い切れません。
然るに家づくりは住んでからが始まりと言ってよいと思います。

具体例を色々と記述しておりますが、初期対応の拙さに要因があるようです。
質問者の憤懣やるせない心情は充分に理解できます。
ところがこの時点では、損害賠償などの金銭問題を絡めても質問者の得るモノは極めて僅かです。
むしろ施工業者を上手にその気にさせる方法をとるべきだと思います。

施工業者にしても力づくで騙そうとしているのではなく、仰せのように事象対応に見合うスキルの人材などの手配が出来なかったのでしょう。
感情的にならず、場合によっては多少の負担をするくらいの寛大さと穏やかさがこような事案には必要です。
施工業者より、建主さんの方が利口になることが賢明かと。