家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2015.11.16
外壁タイル(乾式)のはがれ
質問者/どっどどどどうど
築約10年の中古住宅を買いました。総タイル張でメンテナンスいらないとのふれこみでした。タイルを触ったときに少し動く感じがあったので大丈夫か聞いたところ、タイルは引っ掛けるだけなのでこんなものとのこと、そんなもんかと思っていたのですが家の東側の下部のタイルがぽろぽろ2、3枚とれているではありませんか。そして上の方を見てみると浮いているように見える場所も・・・総タイルばりなので上部からタイルが万一人にあたったらと思うとぞっとしています。これは瑕疵に該当しないと売り主からは一点張り、メンテナンスフリーに踊らされて買った私が悪いのでしょうか?
なんとか一度総点検及び補修は売り主にお願いできないものなのか、そしてこのような部分的なところがあるという事はやはり全体的に問題があるのかなど、気になっています。最悪実費負担でも点検をスべきでしょうか?
はっきり言って納得いきませんが・・・・
別の箇所で瑕疵が生じタイルをいじる機会があった下請けの外壁工事の方によるとあまり見た事の無い接着材を使っているとの事。大丈夫なのでしょうか、よけいに不安です。
乾湿タイルは、湿式タイルと比べると養生期間がいらないため工期的に早く、モルタルによる剥がれなどが無いなどとする営業トークで私達のような供給者側の興味を注ぎました。
ところが、多くが下地に窯業系素板に溝を掘っており、(金属下地の場合は金属凹凸の溝)その溝に乾式タイルを引っ掛ける構造となっております。
タイルを引っ掛ける際にバネのような金物でクリップする構造のモノが多くあります。
本件の乾湿タイルが、どのような種類なのか文面では解りませんが、同じような構造になっていると思います。
したがって窯業系下地の場合は、窯業系下地に水が入って溝が零れ落ちる事象、バネ金物が酸化してしまう事象などがあります。
乾湿タイルそのものは100年寿命と言っても過言ではありませんが、下地が劣化してしまいます。下地環境が良好に保持されると何十年も大丈夫な乾式タイルも多くあります。
また、従前の湿式タイルもまた剥がれる、割れる、目地のヒビなど、それなりにリスクが伴います。
本件の中古住宅購入なので。その際の約定などが大きく影響すると思われます。
そもそも瑕疵担保責任と云うのは、雨漏りと主要構造体に限って適用されますが、本件で法的責任を問うことはとても困難だと思われます。
今後の対応方法としては、乾湿タイルを一旦剥し、モルタル下地に取り替え、湿式タイルとして用いる方法があります。
相応の費用負担は掛かることを想定することになると思慮されます。