注文住宅で、昨年12月に10年保証が終了しました。
外壁は総タイル、外断熱工法です。タイルの下に外断熱のシートがあるらしいのですが、そのシートが強風で煽られる為、室内で「パタパタパタパタ」と音がします。(結構気になります) 外からは、全くわかりません。
この症状は、新築後2?3年で出始めました。
10年の間に何度か、対応(タイルは外さずシートを何かでとめる)してくださいました。
10年の点検の時にも、その症状があったので修理していただきました。
本日、強風の為、同症状があったので連絡をしたところ、有料になると言われました。
10年点検の時に、担当者の方が「また同じことが起こると思うので、その時は連絡下さい(有償になることには触れず)」ということでしたので、私は無償だと思いました。(このことも先方には伝えましたが、その時の担当者は違う部署になったからと、確認もしていただけませんでした)
「何度も繰り返しているのに、保証期間中にどうしてしっかり直してくれなかったのか?期間中に、私がタイルを外して直して欲しいと言えば、直してくれたのか?」と質問すると、「その時にできる限りのことはした。どう修理するかはこちらで判断するので、それ以上のことは考えていなかった。タイルを外して欲しいと言われてもしなかったと思う。10年の保証期間が終了したので、有償です。」という返答でした。
今回、修理していただいても、年間に何度も修理していただかなくてはなりません。その度に修理費用を負担しなければならないのでしょうか?
断熱材の外側に透湿シートを、その外側に通気層、そして外壁材で仕上げられております。
本件は透湿シート端部が通気層から入る通気でパタパタ音を発しているのと推測されます。
通気層は外壁下部と上部を常に解放したままにしてくことが前提の構造です。
外部の強風によって通気層内に強い空気の流れが起きて異音を発生させているようです。
この通気層は、日射熱を上昇気流を起こして上部から排気する、外壁材から侵入した雨水を下部から排水するなどの役割があります。
本件のようなパタパタ異音の発生場所の多くは、下部か上部の端部に近いところの可能性が高いのです。通気層の中間部では異音を発するだけの通気勢いがなくなるからです。
10年保証の事項が記載されておりますが、本件は瑕疵担保履行法により制定された法的根拠のともなうモノではありません。
いわゆる業者側の誠意(あるいは営業トーク)の補償内容なのでしょう。
したがって10年保証云々を論じてもあまり意味をなしません。
それより質問者は、施工業者と充分に協力し、異音発生場所を特定したうえで外壁材の取り外しを最小限に抑えることで、出来るだけ安価に対応することが賢明だと思慮されます。
異音場所が特定できているのであれば一時的には、通気層の下部と上部をスポンジ材のようなモノで塞ぐと異音が無くなります。