高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2019.08.08

10年以上経過するが未対策状態

質問者/ks2325

DハウスA支店で10年前に新築で購入しました。地上二階地下一階(半地下)ですが、その半地下部が問題で10年経過しても結露対策できず、ここ二年間は放置状態です。新築一週間でかびキノコ、納戸は水浸しの状況です。あまりにも対応が悪いため、地上部の10年点検時に費用がかかると言われたため、その内容についてはDハウスでの費用負担の依頼をしたところ、Dハウス本社より回答するとのことだったのですが、一週間後、支店からの回答でした。それも、これからがんばって修理するとの内容です。10年以上出来ないことが、そんなに簡単に出来るのでしょうか?ハウスメーカーの対応はこんなものでしょうか?
文面だけでは、構造などの確たる対処法をアドバイスすることがとても困難です。
半地下部分がどのような使用方法をなさっているのかもはっきり致しません。
居室として用いるのであれば、設計段階から半地下部分の地層と接する部分に空間を取り付ける、いわゆるドライピットを設け、コンクリートの外側にスチレンフォームを設ける外断熱方法も出来たはずです。かなりの費用とそれだけのスペースが必要です。

居室として用いていない場合は、大型換気扇で空気を半地下部分に送り込むことも効果的です。これは費用も高額になりません。
冬場の外気は極端に乾燥(絶対湿度1.5g以下<夏場は30g>)状態になっており、その空気を当てることでカビや腐れが生じ難くなります。
また、高湿になる夏場も動く空気に触れることでカビの胞子が定着し難い環境をつくることが出来ます。
このような技術的な知識をもって業者側と交渉すべきでしょう。

また、弁護士さんと相談して起こす訴訟の前に、民事調停と云う制度があります。
お近くの地方裁判所に出向き、調停受付窓口で調停申込みをなさるのがベターと思います。
裁判所は、2000円程度の印紙税だけで、事案解決のために調停員の先生を選任し、双方の意見を聴きながら妥協点を見出してくれる場合もあります。
妥協点が見出せなかった時点で弁護士さんと相談し、訴訟に持ち込むことが良いでしょう。