構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
いつもお世話になります。
丁寧な解説に感謝しています。
今日は防音対策について相談に乗って頂きたいと思います。
当家の断熱材には外壁にセルロースファイバー(105mm)を予定しています。
※正確には更に外断熱でEPSボード25mmのダブル断熱です。
妻が趣味でクラリネットをやっており、
「素人練習」をするにあたり、「簡易な防音室」があればありがたいと言います。
そこで、ウォークインクローゼットの壁(内壁)にもセルロースファイバーを吹き込み、その防音効果を期待できないかと考えています。
ポイントとしては…
・妻は楽器を趣味でたしなむ程度なので本格的な防音室は不要(本人談)
・外だけでなく、家族にもうるさい思いはさせたくない。
(まったく聞こえなくなる必要は無い。程ほど緩和させたいとのこと)。
・使用するのはピアノや太鼓、金管楽器ではなく、比較的音が柔らかい木管楽器(クラリネット)
・不要に経費をかけたくない(本人談)
・ヒートショックは避けたいので居住スペース全てを対策する気は無い
といったところでしょうか…
ちなみに、現時点では間仕切りドアは付けない予定です。
妻には付けようか?と提案したのですが、
あくまで趣味人の、「あったらうれしい」程度の望みであること、
経費が掛かるのを避けたいこと、等々の配慮により現在はドア無しです…
(何より先にドアのような気がするのでそれだけは再度提案するつもりですが…)
セルロースファイバーは元々当家で使用する材料であり、
その仕入れの分量と手間が少々増える(壁一枚分)だけなので、
妻の求めるレベルに対応するには悪く無いと思うのですが…
他に何か良い方法があれば御教示ください。
例えば、その部分だけプラスターボードに防振テープを貼ってもらうのも良いのかな?などとも考えていますが…
当家と同じく、「プロではない趣味のレベル」で防音室”的な”空間を望む方々の、おそらく共通の疑問としてアドバイスいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
防音対策には、セルローズファイバーのような柔らかい素材での吸音と、鉛板のような質感の大きな遮音で防音ができます。
セルローズファイバーのような吸音効果の高い素材も、その表面を堅い仕上げ材で覆うと殆ど吸音効果はありません。
本件では二重構造の断熱層を有していることから、外皮そのものがかなりの防音効果を有しているように思われます。
簡易的な防音室を構築する場合は、その部屋の内壁を通常は外壁に張ってリシン仕上がりとなる、軽量発泡コンクリート板の素板で仕上げると斬新な仕上がりとなりそうです。
20ミリから30ミリの厚さの軽量コンクリート板はわりと安価に購入できて、吸音と遮音の双方の機能があります。参考にしてください。