高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2015.12.24

床暖房施工ミスの修繕によるフローリングの損傷

質問者/たなか

初めまして、よろしくお願いします。
昨年10月着工し、今年1月に完成した新築ですが、引き渡し後、床暖房の設置場所が設計時の図面と違うことに気づき(リビングの東寄りに設計したものですが、西寄りに設置し、横幅も45センチ足りなかった)、不動産に及び床暖房を施工した●●ガス社に確認してもらい、●●ガス社が施工ミスを認め、東側の本来あるべき場所に追加で、再度設置すると言われました。当時(1月まつ)不動産の設計担当が、追加工事の予定場所のフローリングを剥がし、床暖房を入れてから、再度張り直し、その後リペアを入れますので、フローリングの傷がほぼ見えないようになるのでと言われ、そのまま信用し、張り直してもらいました(床暖房の工事は●●ガス社で、フローリングの工事は当初建築を担当していた不動産屋の下請け工務店です。)

しかし、工事が終わった後(2月中旬)、張り直したフローリングの片端が0.2MMの段差ができてしまい、再度不動産屋に訴え、2回めのリペアを入れてもらい、段差を削り、補修してもらいました。

この工事により、見た目では、当初約束した「じっくり見なければ分からない」ような状況ではなく、誰が見てもすぐに分かるような状況になってしまいました。

そして、夏頃に、2回もリペアした箇所の補修材が剥がれ(リビングのよく通るところにあるので)、なおかつ床鳴りも発生したので、再度不動産に相談したところ、今度は工務店、不動産屋、●●ガス社の3者が、まず床鳴り解消するため、発生箇所(2回リペアを施工したところ)に強力接着剤を注射してから、もう一度リペアを入れます。もし傷をうまく隠せなく、納得行かない場合、追加で床暖房を入れたところを全部剥がし、もう一度やり直しますよ(この場合、フローリングをもっと長く切り、切口をできるだけ、目立つところではなく、端に寄せ、目立たないところに持って行く)と口約束をしたので、仕方なく、再度施工してもらいました。

この3回めの施工で、床鳴りは治りましたが、やはり、フローリングの傷が目立つようになってしまい、リビングのよく目立つところにあることもあり、毎日目に入ることで、家族もストレスを感じました。

先月、この事を再度不動産屋、●●ガス社、工務店に相談し、できればやはりもう一度やり直してもらいたいとこちらの要望を伝えましたが、今度は工務店の方から、前回注射した強力接着剤がうまく取れるかどうかが保証できず、頑張って取れたとしても、再度張り直した場合、やはり0.2MMの段差ができてしまう(接着剤が全部取れることが無理だそうです)。これなら、意味がないと思い、保留しました。

その後、どうしても納得出来ないと思い、再度不動産屋の設計担当に電話し、該当箇所のみの修繕が無理なら、リビング全体のフローリングを張り直してもらいたいと伝えましたが、それ以来に、何の連絡もありませんでした。

少し言い過ぎかも知れないですが、しかし以下の理由で、当方としては、やはり納得ができません。
1,設計通りの施工ができていないこと、注文したものと違う物を引き渡されたこと。(引き渡しの確認時では、ガスが開通していないので、確認できませんでしたし、目視もできませんでしたので、該当ミスが発見でしませんでした。)

2,●●ガス社が施工ミスと認めた(口頭)が、建築時、工務店または不動産屋の現場確認(または重要工程の確認)を行なっていないことで、該当ミスが発見できませんでした。これにより、当方が損失を被ったこと。

3,追加床暖房の工事の際に、傷がほとんど見えないようにすると約束したのに、結果ではそうなっていないことにより、家族までストレスを感じたこと。

ちなみに、この工事の工事請負契約書は当方と不動産屋の間のみで交わし、設計は不動産屋が担当し、建築工事は下請け工務店となリます。

このようなトラブルですが、今後どのように対処したほうが良いか、ご助言をいただければと思います。
床暖房施工を行うためには、均一に温度分布が行き渡り、マイルドな暖房空間を建主さまのために提供することにあります。
本件においては、肝心な暖房効果の問題でなく、床表面の仕上がり状態で様々なストレスを建主さんに与えているようです。

工事契約は元請の不動産屋(住宅販売会社)さんが行い、施工工務店に請け負わせると、工務店が床暖房販売会社の○○ガス社に施工をさせたようです。
このようなケースは決して珍しいことではありません。

本件の問題を整理しますと、元請の不動産屋さん、工事を請け負った工務店さん、床暖房を行った設備会社さんと様々な業者が複雑に絡み合っているように感じます。
質問者は床暖房業者がミスを認めたと云いますが、それは元請業者との遣り取りが前提となります。
つまり、質問者の建主さんから不具合を指摘するのはあくまでも全ての責任を有することになる元請の販売者でなければなりません。
下請けの工務店や孫請けの床暖房屋さんに指摘しても立場的に出来ること限界があります。
当初、床暖房の幅が足りなかったことが判明してから工事の遣り直しや補修が何度も続き、今般に及んでいるようですが、初期対応には大きな課題があったようです。

また0.2?の段差が建主さんにとって大きなストレスになったようですが、補修工事での許容範囲内か否かを資料が無いのでここでは断定できません。
いずれにしてもここまでに至るには、建主さま(質問者)のストレスも計り知れないものがある一方で、業者側が掛けた費用も相当額に及んでいると思われます。
ともあれ、一義的な責任は全て不動産屋さんの販売者にありますので、根気よく、そして穏やかに交渉を進めて行くことが相当と思われます。