高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2020.09.07

布基礎に押さえ砂(火山灰)でいいのか?

質問者/もに

新築2年目です。家に愛着があり色々と自己メンテを行って楽しんでいるのですが、少々気になることがありまして相談させてください。
 タイトルの通りなのですが、我が家の基礎は布基礎で、防湿シート+火山灰で湿気対策を行っています。色々調べると、押さえコンクリートのほうがいいとの意見があります。
 こちらは北海道の豪雪地帯であり、湿気は気になりません。ただ、メンテの際、床下がどうなっているのか気になったので、季節毎にのぞいてみましたが、ひんやり乾燥しており、素人が見た感じではよい状態であるように見えます。
 施工の際は営業の方から、コンクリを流しても、結局割れて湿気が上がってくることがあるので、うちではこのように対応しているとのことでした。その時は自分もあまり知識がなく。そんなものなのかなぁとなんとなく聞いておりました。
 そこで、おしえていただきたいことは
?押さえコンクリートのほうがすぐれているのか?
?火山灰のほうが、優れている点はあるのか?
?営業が言うように、コンクリでも割れて湿気が上がってくることは多いのか?ということです。
 自分は、なんとなくコスト削減のためではないかと思っております。ご教授ください。よろしくお願いします。
結論から言って、現況の施工法で心配はいらないと思います。
コンクリートそのものに防水機能はそなわっておらず、防水目的でのコンクリート打設に大きな意味はありません。
土間基礎構造にした場合の均一荷重のメリットを重視して土間コンクリートを打設する場合があります。

本件のように防湿シート(ポリフィルム)を敷きこんで、その上に多孔質の調湿材を敷設することは、極めて基本的な床下湿気対応策です。
それでも、床下換気や地下水面位などのチェックは必要ですが、「季節毎にのぞいてみましたが、ひんやり乾燥しており、素人が見た感じではよい状態」と記述してあり、充分に床下環境が健全に保持されていると推察されます。