高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2019.11.29

見える梁にカビ

質問者/acc

はじめまして。
今新築中です。後2週間で引き渡しです。
そんな時に子ども部屋の国産アカマツ2本の梁に酷いカビが生えているのを発見しました。
工務店側は、洗浄し漂白をしたから大丈夫だと言います。
しかし、一度生えたカビが二度と生えない保証はないと思います。
工務店は、これで話は終了にしたいようなのですが、
施主として、保証賠償を求めていきたいのですが、
どのような案があるかをお聞かせいただきたいのです。
どうぞよろしくお願いします。

写真添付します。
1.カビの生えた梁
2.洗浄後
カビの発生は、幾つかの要件が重なった環境で生じます。
空気中に浮遊するカビの胞子は、湿気と空気停滞と気温などフィットするとカビになります。
本件の場合を写真で観察した限りですが、カビの胞子を抱えた木材が湿気の多い漆喰施工の乾燥時にカビになったものと推測されます。
木材の含水量は周辺の湿気に影響されますが、漆喰が乾燥する際に相当の水分を放散します。その湿気を吸い込んで胞子がカビに成長したとも考えられます。

施工中は工事水と云って、漆喰の湿気だけでなく、屋根の掛かる前の雨水、木材、建材などの含水量が家の中に入っております。
本来、木材の含水量は15%程度でカビが発生する量ではありません。

この工事水が、影響しているものと推定されます。
この工事水は時間を経るとしだいに蒸発して参ります。
乾燥し終えると木材の含水量は、写真で写っているあたりで計測すると10%くらいまで低下するものです。そうなるとカビは発生致しません。

本件では、そのメカニズムを理解しながら施工工務店と一緒に経緯を見守ることが必要です。
一年以上経ってもカビが発生する場合は、工務店に対して根本的な要因を追及し、改善を促す要求を突き付けるべきと思われます。
感情的になってことを進めないことが賢明のようです。