工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2016.02.29
ハウスメーカーが、設計ミス、施工ミス、監理ミスの3つのミスを認めた
質問者/たか
『ハウスメーカーが、設計ミス、施工ミス、監理ミスの3つのミスを認めた。心理的なものも含めて損害賠償を請求したいと思います。』
家が完成しましたが、階段下のスペースに、高さ185cm、奥行き75cm、幅55cmの空間を確保し、そこに冷蔵庫が収まる計画でしたが、実際は設計のミスで、階段が一段分下がってしまった。一段下がった階段が障害になり、高さを185cmとろうとすると奥行きが50cmしかとれず、奥行きを75cmとろうとすると高さが165cmシカ撮れず、冷蔵庫が収まらなくなってしまいました。
ハウスメーカーは、設計段階で冷蔵庫と階段の位置関係をミスしたと認めました。間取りの相談の段階で、階段下のスペースに冷蔵庫を置く提案をしたのはハウスメーカーでした。
施工段階においても、階段下のスペースに冷蔵庫が収まると知りながら、そして、そのスペースに冷蔵庫が収まらないと判断できたにもかかわらず工事を続行した施工のミスを認めました。
現場監督は、階段下のスペースに冷蔵庫収まらないことに気がつきながらも施工主(私)に連絡し、相談しなかったどころか、施工主(私)に冷蔵庫が収まらないことを指摘されたにも関わらず、1ヵ月以上も返答せず、一切の説明もなく、そのまま完成を迎えてしまった監理ミスを認めました。
このようなハウスメーカーの施工主(私)を無視するような一方的な態度に不信感と怒りを感じます。
先日、現場で改善策を話し合いました。その結果は、階段一段一段の幅(奥行き)を2cm縮める案に賛同しましたが、階段の勾配も急になってしまうし、2階に上がったところの間取りが変わってしまい、契約したときの内容と違ってしまうことになります。とても残念でなりません。また、階段下のスペースに冷蔵庫が収まらないことをハウスメーカーに指摘しても、何故こうなったかについて説明されずに不安な日々を送り、不信感を抱きながらマイホームが完成していく姿を心から喜べなかった心理的な面と上記の3つのミスを含めて損害賠償を請求したいと思っています。
アドバイスをよろしくお願いします。
建築物に関する「損害賠償請求」は、弁護士さんに相談する前に最寄りの裁判所にある「民事調停窓口」を利用すべきでしょう。
本件のような案件は、当事者双方の言い分を公平に聴いて然るべき妥協点を見出すのが調停と言う制度です。
裁判所に民事調停申立を行うと、当事者に出頭要請書が送られます。
数千円程度の印紙料や切手料金で、安価に問題解決を図れる方法ですが、民事案件の殆どはこの調停で解決しています。
調停での合意点が見出せないときには、調停員や裁判官から弁護士さん等と相談するようなアドバイスもあるかと思われます。