はじめまして。岩手で新築予定の者です。
業者に仕様書をもらったところ、見慣れない建材がありました。
柱の外側に貼る補強合板が防水OSBとなっております。
ネットで検索してどういう物かは大体分かりましたが、
防水という所が結露しそうで気になります。使い方としては問題ないでしょうか?
構造は外側から、外壁→防水シート→防水OSB→発泡ウレタン→防湿シート→石膏ボードとなっており、その業者さんはいつも使っているそうです。
よろしくお願いいたします。
本質問はOSB使用に関するものですが、すでに多くの実績があり、全国的に一般的な建材となっています。特別、心配することは無用と思われます。
課題は、この発泡ウレタンですが、当方が国内で初めて断熱認定を受けたのが平成5年でした。
業界から大バッシングを受けながらも、ウレタン特性を丁寧に学識者の先生方に理解して戴いて認定交付となりました。
当時は、現場発泡のウレタンは、独立気泡率(断熱ガスを閉じ込めている気泡の割合)90%以上あり、表面のスキン層と言われるツルツルした面で湿気侵入を抑え込むことが前提でした。
あれから20年ちかくなりますが、コスト削減などを目的に、独立気泡率を低下させ、今や30%台の樹脂も少なくありません。
これは、グラスウールのように空気70%、ガス30%の割合で断熱効果を保持しています。
問題は、この空気部分から湿気が侵入してOSBの接着面が露点温度になると、接着力が著しく低下します。
現在、このような樹脂を使用する場合は、内側にポリフィルムを張りつける指導がなされています。
またポリフィルムも完璧な施工はとても難しく、それなりの知識と経験が必要です。
ウレタン発泡断熱は、確かに断熱気密の性能が出易い施工法ですが、構造全体のロケーションを想定した高度な技術が伴うことを認識し、施工者と対応すべきです。