高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2021.05.17

外断熱にしたのに夏暑く冬寒い

質問者/CHIACHIA

外断熱の注文住宅に住み始め約1年、夏は暑く冬は寒く、住み心地が良くなく悩んでいます。
施工会社の社長は、外断熱の施工には自信がある、快適だと契約前には言っていたのに、実際住んでみると、夏は暑く、とくに2階が暑苦しい、冬は寒く、部屋の温度差はあり、結露も出て、冬ではヒートショックを起こしそうな家で、社長に相談すると、快適か快適ではないかを比較するのは難しいだとか、しまいには外断熱は夏暑く冬寒い、と言い出しました・・・。いろんな住宅メーカーを見てきたつもりなのに、なんでこんな会社で契約してしまったのかと後悔の日々です。
外断熱はちゃんとした知識と技術を持つ会社が作れば本来は快適なのだと思うのですが、こんな住み心地なので、家族の誰も高いお金を出して外断熱の家にして良かったと思っていません。今まで住んできた家が冬すごい寒かったので両親に冬暖かい家に住んでもらいたくていろいろ調べて外断熱がいいと思い建てたのに、この住み心地で泣けます。
もう建ててしまったのだから、この家に住み続けるしかありません。少しでも快適にしたいと思いますが、社長に聞いても言い訳ばかりで何の案もありません。私も素人なので、家の何が悪いのかわかりません。
間取りや窓の大きさなど(掃き出しが多い)悪いのかなと、素人なりに考えますが・・・
誰に相談したら良いのかわかりません。お金ももうかけられません。
このまま我慢するしかないのでしょうか。
外断熱の施工法は、構造部材の外側に断熱材が敷設される工法です。
内断熱構造の柱や間柱、梁や桁などの構造木材(木材の熱伝導率0.16で断熱材は0.035)で断熱断点が無い分、理論的には断熱性能が高くなります。
本件には心情的なことだけしか記述されておらず、肝心のどのような断熱材をどのように施工し、更にはどのような暖房方法をとっているかが解りません。

外断熱工法は、施工方法によって大きく性能が異なる場合があります。
床面と外壁との接合部分、外壁と屋根、天井との取合いなどの納め部分には最新の施工精度が要求されます。本件においてもその施工精度を確認することが必要です。

次に肝心なのが煖房手法です。
外断熱工法は、構造部分が熱を吸収し、熱容量(蓄熱)が内断熱の10倍にも及びます。
このため寒い部屋で暖房稼働させると構造部材が熱を吸うため室温が温まり難いのです。
外断熱の家では、暖房機を連続稼働させる方法が快適で省エネになる場合もあります。
それも外断熱の施工が正確に行われていることが前提です。

この記述を参考に施工工務店さんと感情的にならず、調査と対応策を要請すべきです。