高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

家の外回りについて

外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど

2019.05.30

浸水のある土地で、道路より下の玄関

質問者/ FLOWER

はじめて相談させていただきます。

現在都内で新築の木造一戸建て3F住宅を建築中です。

表題の通り、浸水ハザードマップに掲載がある土地ですが
基礎工事が終わり見てみると、玄関土間が道路より15cm程下がっており
家族でかなり困惑しております。
確認したところ、設計の段階で15cm下がった作りだった事が分かりました。設計図にもGL−150と書いてあります。

私たちが素人なため、間取り等にばかり注意がむいており
そのような数値やGLの意味等分からないまま
建築士さんにお任せでした。
また平面図と立面図は見せて頂きましたが、パースや外構などの
イメージ画像等は全く無しで数字を見て頭の中のみでイメージする状況でした。

浸水ハザードマップに掲載があるので、かなり浸水には気を使っており
当初はそのことばかり不安と話していたのですが
盛り土というものを提案していただき、すっかり安心しておりました。

しかし基礎工事が終わって現状を見て質問してみると、盛り土は地盤調査のときと状態が変わってしまうのでできなかった。その事を報告するのを怠っていたとの事。
また、玄関などが15cmも低いと浸水するじゃないですか?と言う質問にも
設計図通りの施工で、私たち施主もその説明で同意したはずとの事。
またその下がったところにグレーチングで溝を作ったから大丈夫とのこと。
ちなみにフローリング等が入る1階の床がGL±0です。

盛り土ができず玄関が下がるのであれば
説明してくれていたら、絶対に何か方法を他に考えたはずでした。
※もっと言えばそのような事を考えてくれるのが建築士さんではないのでしょうか?

この件について浸水に対する考慮を一切欠いた
建築士さんの設計ミスだと考えますがご意見伺いたくご相談させていただきました。
只今工事をストップしておりますが、他に解決策等あればご教授願いたいです。よろしくお願い申し上げます。
家づくりにおいては、床下面が外部地盤面(GL)より高くなるのが基本です。
大雨や洪水の際に水が浸透してこないようにするためです。
浸水ハザードマップに掲載地域と言うことであれば、不安になるのも理解できます。
この浸水ハザードマップは、いつ来るかわからない津波や洪水を想定しています。

私達が一般に住まいする住宅は、平素の雨水対応がなされているかが課題となります。
水の浸透性の高い地質の敷地なら、床下面の高さを気にする必要は殆どありません。
多少、浸透率の良くない敷地でも側溝への水捌けが良い場合は、問題など起きないものです。
浸水ハザードマップ記載と床下面、GLだけで判断せず、上記のことも考慮しているかどうかを確認すべきです。

本件の場合は、業者側から図面や仕様書が提示され、工事が此処まで進んでおり、施主と、施工者側とのトラブルになれば、大きな紛争になることも想定されます。
水浸透の悪い敷地であっても、側溝水捌けとドライピット設置などの「ハード的な対応策」はありますので、業者側と前向きに相談することが賢明だと思慮されます。