高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

設備や内装一般

暖房や電気湯水器、トイレの配管など

2021.03.15

内装材からの松ヤニ

質問者/Swako

内装材からの松脂について相談させてください。

一年半ほど前に家を新築いたしました。 完成直前から松脂が出始め、現在は玄関枠、窓枠、柱、クローゼット扉枠、天井、階段手すり等、あらゆるところから松ヤニが出ています。 酷いところは汗のように松脂が噴出してベトベトです。蜜のように大きく垂れているところもあります。かなりの部分に米松が使われています。

ベンガラ塗装を特徴としている設計士に建築を依頼しました。木材の発注も設計士がしています。一年点検の時に対処を要望したところ、設計士は一度薬剤を持って来て一部分を拭き取りました。が、きれいに取れず、べんがらも剥がれてしまったので、作業を止めてもらいました。 その後は、作業を中止されたので、これ以上責任はないと回答してきました。 また、松ヤニが出るのは自然なことだ、とも言ってます。

松ヤニの範囲はどんどん広がっており、手や服に触れるところもありますし、非常に困っています。 天井にもたくさん松ヤニの粒が見えているので、そのうち垂れて来るのではと心配です。(天井は天井板がなく梁が見えるデザインです)

この様な内装材を使用することは、材木を発注した設計士、あるいは松ヤニ処理がされていない木材を仕上げ材として納品した材木屋の瑕疵には当たらないでしょうか?

どの様に松ヤニの処理をすればよいのでしょうか?

また、ローコスト住宅の構造材に松ヤニ処理をしていない米松を使うこともあると聞いたのですが、我が家はそれなりの代金を支払っています。 しかも松ヤニが出ているのは内装材からです。

ご回答宜しくお願い申し上げます。
松脂(ヤニ)処理は、木材を高圧窯で蒸して乾燥させると殆ど出ません。
しかし強度的なしなやかさなどを考慮して脱脂をしないで乾燥木材にしたものもあります。
本件は脱脂していない木材だと思われますが、瑕疵責任を負わせる事案ではありません。

それにしても写真では、とてもダイナミックな松脂ぶりです。
この松脂は、場合によって垂れ落ちる事もありますので百均で販売している爪のマニキュア除光液が便利です。
綺麗に拭き取ることが出来ます。

松脂は松材の特性でもあり、その表情を楽しむ施主さんもおります。
垂れ落ちる前に除光液で拭き取ることをお薦めします。

本住宅は松材の素材特性を活かした設計コンセプトになっているようです。
施主にこのような松材の特性や設計コンセプトを充分に理解して戴かなかったことは、提案者の大きな落ち度だっと思われます。

心中はお察しいたしますが、活性する松材の特性であり2年過ぎると出て来なくなります。