結露と換気の問題
窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど
9階建のマンションの5階に住んでいます。
先月の7月に、北側のクローゼットの中の服や物が濡れたりしました。
しっとり濡れるのではなく、あちこちに水滴や水溜りがある状態でした。
管理事務所は、当初、外壁から雨が伝ってきた事が原因の雨漏りだろうと言っていましたが、その後一ケ月の間の雨でも、クローゼットの中が濡れる事がなかったから結露ではないかと結論を出そうとしています。
クローゼットの中が濡れた時は、二日続けて避難勧告が出る程の雨でしたが、この一ケ月、同じような雨は降っていません。
このクローゼットは、皮のジャケットがカビるくらい湿気があるクローゼットで、普段、クローゼットの戸は閉めないようにしております。
この一件は、雨漏りなんでしょうか?夏の結露なんでしょうか?
管理事務所は、このまま、この一件を終わりにしたいようです。お金を掛けて調査するのも…と言われました。
どうしたらよいでしょうか?
よろしくお願い致します。
北側クローゼットに市販されている温湿度計を置いて計測してみてください。
本件の状況を文章だけ判断すると温度と湿度の関係で発生している事象だと推察されます。
本来、気温が上がると湿気を抱える器が大きくなるため、湿度(専門家は相対湿度という)は下がります。逆に北海道の真冬はマイナス20℃の時は湿度が90%を超えています。
本州は猛暑と大雨が相次いでおりますが、気温と湿度が一緒に高くなるのは本州の地形での典型的な気候が関係しております。
外気が温湿度計で気温33℃、湿度70%の時は、露点温度(結露温度)が26.8℃です。
この外気がこのままクローゼットに入ると26.8℃以下の部分に結露を発生させます。
本件は、マンションのコンクリート壁が雨の水を吸着して含水量が増えており、エアコン冷房除湿の及ばないクローゼット内部の湿度が高くなっていることが推察されます。
本件ではクローゼット内部の湿度が例えば90%、気温27℃だとすると露点温度が25.2℃です。夜のうちに冷やされた北側のクローゼット壁面は、25.2℃以下になっている場合が充分に考えされます。
対応策としては、クローゼットの壁面をヒーターなどで温めますと結露が消えてします。
コンクリートは、熱容量が大きいので温めるのに時間が掛かりますが、一旦温まると長時間にわたり結露が発生しない状態が続きます。
そのうちに乾燥時期になると湿気が抜け、自然と結露発生しなくなることも考えられます。
先ずはご自分で上記の対応策を講じてください。解決すると思われます。