工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2016.09.14
建設中に基礎に湿気、水たまり、カビが発生
質問者/カプ
9月に完成予定の自宅に、基礎に水がたまりカビが発生してしまい困っています。
もともとは築30年の自宅を建て直しで工事が始まりました。土地は、山を切り開いた住宅団地で土は粘土質で角の土地なので周りは西側と北側は山に囲まれていています。西側と北側には山水が流れるUジコウがあります。
2月から工事が始まり、地盤改良をした方がいいと言われ、4メートルと7メートルのパイプを52本打ちました。基礎はベタ基礎で2階建てで工事中に雨の日が多く足場が組んであったので基礎の近くの土はいつも濡れていました。
7月に自宅を見に行った時に、脱衣所に黒カビが発生しているのに気付き、床下をはいで見たら基礎半分が水びだしになっていて、ガビが発生していました。住む前からこうなってしまって凄くショックでした。
建築主も原因がよく分からないみたいで、山からの湿気ではないかと言っています。全体の水位を下げると言って基礎の横に穴を掘りましたが粘土質なので効果ありませんでした。
現在の状況は、床を開けれる所は開けて、乾かしてカビを取って西側と北側の基礎の横に穴開きパイプを埋め込んで水はけをよくして、基礎の外側に防水モルタルを塗って送風機を付ける予定です。
原因がはっきりしないのと、乾かしてもジワリと基礎が濡れてきてしまい、部屋の換気と送風機で対応できるかが心配です。
アドバイス宜しくお願い致します。
写真で見る限り、かなり深刻な状況にあります。
どんな家でも、床下は常に乾燥状態にしておく事が必須です。
既に土台や大引きなどの構造部材に不朽菌が発生しており、このままではやがて腐ってしまいます。
このような状態を改善するには、敷地の地下水面位(地面を掘って湧いてくる水面の高さ」を下げる必要があります。
山水を流す側溝が設置されているようですが、地下水面位を下げる作用が働いていないようです。
床下換気を行うにも調湿材を敷き込むにも、この地下水面位が高いと殆んど効果が出てこないものです。
【全体の水位を下げると言って基礎の横に穴を掘りましたが粘土質なので効果がありませんでした】と、の記述がありますが、施工者は地下水面位を下げる努力を行っているようです。
地盤の土壌特性にもよりますが、このような深刻な地盤の地下水面位を下げるには、家の周りに暗渠式の側溝を設置しなければ実効が出来ないものです。
外部地盤面(GL)と床下面の高さを計測してみてください。
基本は、床下面の高さがGLより、かなり高くなっていなければなりません。
地下水面位の低いところでは、雨水が地下浸透するの心配をする事もないのですが、水面位の高い敷地では、雨が直ぐに床下に回ってしまいます。
敷地や建物の都合もありますが、文章と写真で見る限り、家の外周に暗渠式側溝を取り付ける事が急務であると思われます。
その外周側溝もその排水口の先が、しかっかりと公共の側溝に流れる出る高さを保っていなければなりません。
そのような高さが確保できない敷地の場合は、取水ピットをつくり、ポンプアップする方法があります。
施工業者さんも事の重大さを認識しているように感じます。
上記の事項を参考にし、業者さんにしっかりと要請し連携しながら速やかに対処すべきと思います。