高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

契約・法規のトラブル

業者側のミスで発生した補修工事費用など

2017.04.18

企画住宅

質問者/ぐれ

建築家が設計する企画住宅を扱っている工務店で昨年新築しました。

その工務店は今まで、その企画住宅を取り扱ってなかったのですが、私が最初の客ということで、モニターとして特別に建築家の先生が私だけの為に設計をしてくれるというものでした。
内容としては、工務店の担当が私とヒアリングして、担当が私に代行して建築家と打ち合わせを行い、設計するというものでした。
私はその条件が気に入り工務店と契約して新築しました。

今になって発覚したのですが、その内容は嘘であり、既存のプランを利用した只の企画住宅であることがわかりました。当時の担当は既に会社を退職しているとのことです。
工務店にはどういう対応をお願いしたら良いのでしょうか?

既存のプランであると分かった経緯
換気扇の屋外排気の位置が悪く、母屋の玄関を直撃するので母家に住んでいる
人間が臭いに苦しんでいる。工務店の担当に排気の位置は設計の段階でアドバイスしてほしかったと話をしたら、企画住宅だからしょうがないといわれました。対策するにはお金が掛かるとの事です。

お忙しいところ、申し訳ございませんがご回答お願いいたします。
「企画住宅」とありますが「規格住宅」とでは意味合いが異なります。
設計仕様が決まっている住宅を規格住宅と云います。
これは、同じものを供給するため、大幅にコスト削減ができるため、安価に求められます。
しかし、変更するには多額の追加料金が伴います。

企画住宅とは、その工務店の概念にもよりますが「企画の意味」は関係者と相談し合いながら作り上げると云う意味と解釈されます。
本件は、この企画住宅であったように思われます。
この企画住宅でも、元々ある基本仕様図を、施主や関係者がアイデアを出し合いながら仕上げて行く方法もあります。

経緯はともかく、不具合が生じている現況にあっては、改善を促す要請を行うべきです。
本件は、換気扇の位置に関する問題が生じているわけですから、これを改善する事です。
現在の換気吹き出し口に、化粧された外部ダクトを用いて排気位置を変える事は、外観を損ねない工夫で改善できます。

施工者は費用負担が掛かる事で企画云々を云っているようです。
経緯の遣り取りでは、質問者の確認を怠った責任も多少あります。
その分を少額でも負担しつつ、課題解決を図る事が賢明と思われます。