高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2019.09.25

屋根工事に伴う内壁材の剥落について

質問者/fushiana

 当家は、天井が無く屋根裏もありません。屋根の下にある内壁材である木材が見えるようになっています。屋根の内側がすぐ家の中になっています。
 屋根のカバー工法をした時に、屋根の内側の内壁材である木材(杉)の一部が剥落しました。剥落した部分の大きさは、幅約2?、長さは約20?、深さは約2?です。
 業者は、屋根の上に昇ってする作業であることと、打ち込むときの衝撃で剥落したと主張し、作業上仕方が無かったこととして、考えてほしいと言ってきました。また、死に節は落ちるものですというのですが、死に節なのにその周囲が剥落していることに納得できません。剥落した大きさを考えてみると相当な衝撃(作業上のミス)があったと想像できます。例え作業上の結果であったとしても、家の美観を損ねていることに変わりはありません。
 今回の作業は、故意とまでは言えないまでも、過失があったと考えられますか。また、屋根の一部が剥落した今回の件は、損害賠償の対象等になるのか、お尋ねします。その場合、賠償請求金としてはいくらぐらいが適正なのでしょうか。
 宜しくお願いします。
無垢の木材を使用した情緒性豊かな屋根兼天井面です。
屋根材と表面木材との合間に断熱材の有無が気になりますが、本件は木片落ちの質問に回答します。

無垢の木材を使用する際は、節目に有無で木材の価格が全く異なります。
無節の無垢材を使用する約定を締結したのであれば言い分は大いにあります。
しかし完全無節の板木材と死節のある木材では、樹種によっては20倍以上の価格差が付く場合があります。
この約束事の確認が必要です。

賠償金を求めるよりは、埋木補修を上手に行えば殆ど解らなくなります。
木材の節目に沿って脱落部を切り取り、節目に合わせて埋木を行う補修方法もあります。
賢明な交渉を行うべきでしょう。