高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2021.06.28

床下のウレタン吹き付け断熱と防湿シート、調湿剤、床下のカビについて

質問者/こんちゃん

防湿シート、調湿剤について調べていてこちらのサイトに辿り着きました。
約30年の木造一戸建ての家です。
栃木県なので雪は特に降りませんが寒いので1F(33坪)の断熱を考えております。

窓を二重窓にして床下にウレタンを吹き付ける施工をして貰おうかと思い見積もりをお願いしました。

床下を調べて貰ったところカビが生えていて防湿シートと調湿剤(98万)が必要との事でウレタン吹き付け(114万)と両方で総額で212万の見積もりでした。
二重窓は含まれておりません。

こちらを読ませて頂いて防湿シートや調湿剤はさほど効果は期待出来ないのかと思いました。

カビが生えてると言われて気になったので私も床下に潜って見ましたが北側の台所の一部に結晶化した赤土のような物が何箇所か有りました。
他のところには有りませんでした。
持つと軽く匂いを嗅いでもカビの臭いはしませんでした。

2ヶ月ほど前にシロアリ消毒をした時の業者さんは湿気は強くないと言っておられましたが5月の時点では床下は乾燥していました。
この時期は床下は湿気って濡れた感じですが床下の柱等は乾燥しています。

状況は以上の感じなのですが何点かよろしくお願い致します。

質問1業者がカビと言ったものはカビなのでしょうか?(画像添付)

質問2防湿シートと調湿剤はやはり金額(33坪98万)の割に意味がないのでしょうか。防湿シートだけでもやった方が良いのでしょうか。

質問3現在は床に断熱は施されて居りませんがウレタンを吹き付けつると断熱効果は期待出来るのでしょうか。(33坪114万)

以上3点ですが宜しくお願い致します。
まず画像がアップ過ぎてカビか否かの断定はつきません。
質問者の方が、床下に入って確認し、乾燥しているとの判断の方が正しいのだと思われます。
中には良くない業者の存在もあり、不必要な工事を促す事例もあります。

床下に断熱のため、ウレタンのスプレー発泡施工するには、多くの要件を満たす必要があります。
断熱発泡の下地がコンクリートやコンパネなど、しっかりとしていなければなりません。
床下断熱と云っても断熱効果は、外気に接する基礎回り付近に限ります。
床下の中央付近は、地盤の熱抵抗値で断熱されています。

また調湿材は完璧に防水されている事が前提となります。
その素材もゼオライト、炭、シリカゲルなど、幾つもの種類があります。
もっとも効果的なのがシリカゲルですが、それでもそんなに高額ではありません。

また床下をスプレー発泡断熱施工するには、床材を取り外し、再度施工し直す必要があります。
とてもデリケートな工事になりますが、信頼のできる施工店であるか否かを今一度しっかりと検証し、発注すべきと思われます。