高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2021.09.07

上物が完成した後に、無報告で基礎の立ち上がりをハツられました。

質問者/にゃろめ

はじめまして。 施主検3日前に表題の問題が発覚したものです。

頭が混乱している部分もあり、拙文、乱文となり読みづらい所もあるかと思いますが、ご教示いただければ幸いです。

○前提条件
 ・木造平家建て、在来軸組工法、長期優良住宅で発注しております。

 ・設計図上の基礎の立ち上がりの梁幅は150mmです。

 ・工期を急かした、金額面で買い叩いた等の事実はありません。

○状況
 ・高知県は8月に2週間ほど雨が続き、外構工事が全くと言っていいほど
  出来ませんでした。

 ・その雨の合間を縫って外構屋さんが作業をしてくださっていたので、
  ちょうど挨拶をしに行った時に発見しました。

 ・作業員さん曰く、コンクリートがはらんで基礎パッキンを乗せて
  水切り金物を乗せたら塞がってしまって、換気が取れない。
  これは施主に連絡をとって、今後どうするか決めるように。
  と、現場監督さんに伝えられたそうです。

 ・そしてどこでgoサインが出たのかは不明ですが、施主への相談なしに
  チッパーでベタ基礎の立ち上がりをハツった。ということです。

 ・その時点でひとまず現場監督さんを呼び、説明してもらったら、
  「はらんでいたため、30mmほど削らせていただきました。」
という旨の返事があり、営業担当さんに現場の写真を送ってご対応
  願いました。

 ・以後、すべての工事をストップしていただき、現場監督さん、
  営業担当さん、工事部の責任者(一級建築士の方でした。)に現地にて
  説明をしていただきました。

 ・結果、ハツり取った部分の深さをHMと別会社で取っていただき、
  構造計算をされた会社さんにを送り、
  構造計算を再計算してもらった結果、建築基準法の120mm未満の
  部分が多数ある。最初値は103mmである。との報告を受けました。

 ・構造計算をされた会社さんは、
  コンクリートの増し打ちで元々の計算より構造計算上は強くなる。
  故にそちらを推奨する。
  と言う旨の報告書がありました。

・こちらの希望は全解体の上、建て直しです。

○懸念点
1.増し打ちをする。となると通常通りに一体化されたものより
 確実に脆弱化する気がします。 
 せん断力等が増すことなどあるのでしょうか?

2.打ち継ぎ面も確実に脆弱になると思いますが、思い違いでしょうか?
 よく擁壁等の修補後にすぐ割れているのを見かけます。

3.(あまり何も考えず)チッパーでハツったコンクリートは、マイクロクラック
 が走っていそうでなりません。
 マイクロクラックがある状態で、完璧に施工された前提の構造計算を
 エビデンスにされても、完全なる机上の空論でしかないと感じますが、
 こちらも考えすぎでしょうか?

35年間育ててくれた家を地震対策も含めて建て替えを行い、数千万円をかけ新築を注文しました。
にも関わらず、このような事態になってしまい、頭が真っ白やら血が上って眠れないやら悔しいやら色々な感情がぐちゃぐちゃになっています。

更に現場監督さんに、この件について報告するつもりだったのか?
と追及したところ、するつもりは無かった。という旨の回答もあり、
高知では有名な企業で信頼をしていたものが一気に瓦解しました。

拙文乱文となり読みづらい所もあるかと思いますが、どうぞ、どなたかご教示よろしくお願い致します。 

今後、どのように話をしていけば良いのでしょうか。

写真については、うまくアップロードできません。 申し訳ありません。
本文総体を何度も塾読してみました。
結論から言って質問者の心配は無用だと思われます。
まず、基礎強度は平屋建てでもあり、問題ありません。
また基礎のハツリは、その後に仕上げがあると思われますが、珍しいことでありません。

本件は瑕疵担保責任の範疇であり、このことで後日問題が具現化した場合(10年間)の責任所在は、設計者(構造計算者も含む)や施工者にあります。
満足の行くまで設計者、施工者に確認することを躊躇うことはありません。

本件で質問者が悩むことはありません。
あくまでも設計者と施工者にしっかりとした納得できる対応を求めてください。
設計者と施工者は、それに応える責任を有しております。