高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

住宅業界最新情報

2010.05.06

家・見た目は一瞬、住めば一生

住んで快適そうな家と、住んでから快適な家とは明らかに異なります。
建築業者が売り易い家とは、見た目の良い快適そうな家と言えます。
住んでから本当に快適な家とは、説明の難しい住んだ人しか解らないのが実情なのです。

今日アップした「NPO住宅110番」の質問に、「エアコン暖房の容量不足で部屋が暖まらない」との内容でした。
回答担当の私は、エアコンの容量不足というより断熱・気密性能の不足ですと回答しています。

エアコンは、外気温から10℃の熱を室内に運び、室温にその10℃を加温する装置です。室内気温が5℃の時エアコンの室内機から出る熱は、10℃加熱の15℃となります。
家の断熱性能が悪い場合、温めた熱を逃がしまう事から、いつまでも15℃の熱しか出てこないため、室内空気の空回り状態になっている理屈となります。

このような温熱関連の事象は、形で見せる事が出来ません。上記のように説明が難しく、住宅営業マンも建主さんも後回しにしてしまいます。この温熱性能は、完成すると見えなくなり誰も関心を示さない壁の中や床下などの断熱材や気密材などが関わっています。

エアコン容量は、断熱、気密材、その施工法などで確立する熱損失係数(Q値)によって特定します。住宅110番の質問のエアコン容量不足は、いわゆるQ値不足なのです。
家を建築する賢明な建主さんは、快適な家より、住んで快適な家を求める事でしょう。

家は、見た目は一瞬、住めば一生…寒い暑いや冷暖房費は一生涯つきまといます。
写真は、家族団欒のネット画像です。家族の幸せを包む家とは、壁中や床下に技術を濃縮しているのです。