高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

住宅業界最新情報

2014.01.06

家余りの時代を生き抜く工務店経営とは

デベロッパー型の住宅供給は、私達地域密着型の工務店に不向きな市場です。
一昨年、昨年、そして今年の上半期でほぼ行き渡ってしまいそうな気配です。
余剰している400万戸の住宅は、何らかの形で再生する事業が見えてきます。
また、30年以上経た建替え需要の潜在量は、300万戸に及ぶと言われます。
既存住宅のリニューアルと建替え需要をカウントすると、これはとても大きな市場が潜在していることになります。
少子高齢化の人口減少で住宅着工数は、2年前まで減り続けて来ました。
それがアベノミクスとやらで、ミニバブルが生じております。このバブルの後の業界の景色が大きく変化せざるを得ないのです。
かなり前から唱えられていた「量より質」の家づくりが完全に主導権を握る事でしょう。

高気密・高断熱とは、あたかも寒冷地の寒さ対策用の住宅と思いがちです。
確かに氷点下が続く北海道のような厳寒地では、家の断熱性能を上げなければ暖房費用が膨大なものになります。この省エネ目的だった高気密・高断熱住宅は、住む人の健康体を保持することに大きな役割を果たしていることが解り始めています。
 北海道は都道府県の中でもっとも脳疾患や心疾患になり難いと云うデータが注目されています。
とりもなおさず、家を丸ごとスッポリと断熱材で囲んでしまい、玄関を入ると何処も数度以内の温度でキープされるようになりました。

家族が集まる居間と廊下、寝室、脱衣室、浴室、トイレなどとの気温差が数度以内にキープされることで身体に負担をかけません。また、気管支炎やアトピー性皮膚炎などを発症する確率が低くなるとのデータもあります。これは暖房室と非暖房室との界壁が露点温度になってハウスダストが発生する環境が改善されることにあります。
更には、糖尿病に掛かる率も低下するそうです。家の高断熱化と糖尿病には何の関わりも無いように思えます。ところが家全体の温度分布が均一化することで、コタツで丸くなって過ごすライフスタイルは、自然に活動的な生活になっていることが要因だと解説しています。

このように住宅の温熱性能を向上させることは、「病気のし難い家づくり」だと言うことになります。
一般社団法人 健康・省エネ住宅を推進する国民会議に参加して住む人の健康を保持し、医療費負担を軽減して参りましょう。